映画 「グローバル・ハーモニー 未来を信じた男」 を観、
マルタの調査報道ジャーナリスト、
ダフネ・カルアナ・ガリツィアを思い出した。
彼女は2017年、自動車爆破で殺害された。
政治・司法・実業界の腐敗を追及し続け、
パナマ文書、タックス・ヘイブン、脱税、マネーロンダリング
などの問題とも深く関わっていた。
ジョン・F・ケネディ暗殺事件も、彼が邪魔な巨大組織の関与があったと、
個人的に思っている。
多数の死者を出し、外国の大統領夫妻を自国で裁くために拉致する
ーーそれを「まともな行為」とは、到底私には思えない。
重要なのは、事件の真相ではない。
この世界には悪が存在し、
その悪が罷り通る場合がある、という事実だ。
いわゆる「表の社会」にも腐敗はあり、
それは犯罪や、時には殺人として現実化する。
この世界は、「正しい者が報われる」構造だけではできていない。
何が正義で何が悪かは、必ずしも普遍的ではない。
力を持つ者、強者が正義になってしまうことすらある。
こうした現実を前にして、
一線を引くことを、自分の判断として選んだ。
若死にを恐れたからではない。
世界の腐敗を否定したい気持ちはある。
ただ、率先して引っ張っていこうとまでは思わない。
それが私の性向であり、生き方の選択だ。
実際に起きている世界の構造を前に、
周縁を歩く。
それが私の生き方なんだろう。
強者の正義