アデレード近郊にある海浜リゾートです。
海を眺めていると、不思議と内省的な仕事がしたくなりました。
今回の豪州旅行で二度目の「もう死んでもいいかな」という感覚を味わったのも、この場所でした。
もちろん、人生に満足して終わりたいという意味でもなければ、怖い体験をしたわけでもありません。
ただ、なんとなく「世界の果て」に来ているような気がしたのです。
オーストラリアは実際には世界の果てではありません。大都市もあり、人も普通に暮らしています。
それでも、この国には独特の「果て」の感覚があります。
都市と都市の間に広大な土地が広がり、人間よりも空や海や大地の存在の方が大きく感じられるからかもしれません。
グレネルグの海は静かでした。
犬を散歩する人がいて、夕暮れを眺める人がいて、波の音だけが聞こえる。
何か特別なことが起きるわけではありません。
ただ、その何も起きない時間の中で、自分が世界の片隅にいることを感じました。
そして、それがとても心地よかったのです。
