性欲ーー種族保存の欲求⁉︎

昔からピンと来なかった「種族保存の欲求」。

今では、この言葉はあまり厳密には使われないようだ。動物が「種を残さなければ」と考えて行動するのではなく、交尾、繁殖、子育てなど、それぞれの行動が進化してきたと専門的に考える傾向らしい。

特に哺乳類では、雄と雌で繁殖にかかる身体的コストが違う。雄はより多くの交尾機会を求め、雌は相手を選び、妊娠・出産・養育により大きく投資する傾向が生じやすい。

だから、「雄のほうが種族保存の欲求が強い」という話でも「雌のほうが弱い」という話でもない。繁殖につながる行動の現れ方が違う、と考えたほうがよさそうだ。

では、ホモ・サピエンスはどうだろう。

人間の性欲や性行動は、生物学だけでは説明できない。感情、社会、文化、倫理、宗教などにも大きく左右される。

そして、避妊技術の発達によって大きな変化が起きた。

かつてはかなり近かった、
セックス ≒ 繁殖
という関係が、
セックス ┄┄ 繁殖

へと変化している。

もちろん、性行為による妊娠の可能性がなくなったわけではない。しかし、セックスと繁殖の距離は少しずつ離れてきた。

かつて性欲、性交、妊娠、出産、子育ては、かなり一本の線でつながっていた。しかし今では、その一つ一つをある程度切り離して選択できる。

セックスをしても、子どもをつくらない。
セックスをしなくても、子どもをもつことができる。

だとすれば、性欲を単純に「種族を保存するための欲求」と説明することは、少なくともホモ・サピエンスについては難しくなっているのだろう。

この先には、経済環境、格差、多様化、非婚化、晩婚化、少子化……と話はまだまだ続く。

しかし、そこまで行くと、また六段跳びになる

要するに、私にとっては、もはやどうでもいい話だ。🤣