5ワンダーランド巡りの週末―小川・山本・自分

小川洋子「サイレントシンガー」、山本文緒「アカペラ」「ソリチュード」「ネトリ」を並行して読んだ

小川洋子は、まず空気を作る
次に世界を作る
そして、その世界に人物を登場させる
世界が先に存在し、その世界が少しずつ姿を現していく
読者を静かにその世界へ誘う
違和感はあるのに拒絶感はない
そして、幻想的に終わる
何か明確な結論があるわけではない

一方、山本文緒はまず人物を描く
この人はどうなるのか
何を考えているのか
人間関係はどう変化するのか
人物が線を引き
線が絡まり
やがて面になり
空間になり
時間になり
物語になる
人物を起点にして世界を作る作家だと思う
その人物たちは奇妙なのに妙に納得できる

この週末
私は小川洋子のワンダーランドを1
山本文緒のワンダーランドを3巡った
そして最後に
一番つまらない自分というワンダーランドに戻ってきた😆

合計5つのワンダーランド
現実と非現実の間を行ったり来たりしていた
時々
今どこにいるのかわからなくなった

これは現実か?

そんなことを思いながら過ごしていた

至福の週末だった