映画 アキラとあきら

『アキラとあきら』を観た。

話は、出来過ぎている。わかりやす過ぎる。
でも、私にはそれが良かった。

横浜流星、竹内涼真をはじめ、上白石萌歌、高橋海人、ユースケ・サンタマリア、児嶋一哉、石丸幹二、奥田瑛二、江口洋介、塚地康雄・・・。キャスティングも良かった。

演技も、私には「適温」だった。
熱演を見せつけるわけでもなく、かといって物足りなくもない。

そして何より良かったのは、三木孝浩監督の演出と、映画としての脚色・構成だと思う。

原作は読んでいない。
だから原作との優劣はわからない。

ただ映画は、飽きさせない。
次へ、次へと物語を進め、最後まで観客を引っ張っていく。

彬が叔父たちに土下座する場面も、最後に二人が伊豆の風景の中に立つ場面も、映画ならではの見せ方だと思う。

特に、最後の景色がいい。
言葉で説明するより、あの風景と二人を見せて終わる。
映画は映像なのだ、と改めて思った。

少し前に『汝、星のごとく』も観た。
こちらも人気小説を映画化した作品だが、どちらが優れているという話ではない。

原作はどちらも読んでいない。
あくまで映画として、そして私の好みとして、『アキラとあきら』の方が最後まで気持ちよく観ることができた。

出来過ぎていてもいい。
わかりやす過ぎてもいい。

私は、とても楽しめた。